スレート屋根・金属屋根・瓦屋根 〜種類ごとのメンテナンス方法と長持ちさせるポイント〜

屋根材は、建物を雨風や紫外線など、さまざまな気候から守ってくれる住宅の重要な部分。
しかし、経年劣化や気候の影響によって損傷しやすく、定期的なメンテナンスが必要となります。
メンテナンスを怠ると雨漏りや建物全体の劣化を引き起こし、結果的に修理費用が高額になる大規模な修理やリフォームが必要となってしまうことも。
この記事では屋根材ごとに異なるメンテナンス方法や、点検頻度、屋根を長持ちさせるためのポイントについて紹介します。
屋根のリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
屋根材の種類と特徴について
現在、屋根材の種類は豊富にあり、それぞれに特徴、メリット、デメリットがあります。
今回は、代表的な3つの屋根材、スレート屋根、金属屋根、瓦屋根についてご紹介します。
■ストレート屋根の特徴
セメント成分に繊維質の材料を織り交ぜてできており、現在住宅地で一番普及率が高い屋根材です。
【メリット】
- 一部高価な商品もあるが、比較的安価
- カラーバリエーションが豊富
- 耐震性、耐火性、断熱性に優れている
- 普及率が高く、多くの業者が施工に慣れているため工期が短い
【デメリット】
- 割れやすく、ひび割れが発生しやすいため、定期的な塗装が必要
- 吸水性があり、表面がザラザラしているため、隙間から苔やカビが発生しやすい
- 日本の伝統的な家屋には適さない単調なデザイン
■金属屋根の特徴
アルミ、ステンレスなど様々な素材があり、金属の配合率やメッキの方法によってさらに細かく分類。かつては「トタン」が、現在は「ガルバリウム鋼板」が主流となっています。
【メリット】
- 耐震性、耐火性に優れている
- 防水性に優れているため、雨漏りしにくい
- 施工が簡単なので、工期も短く安価
- カラーバリエーションが豊富
【デメリット】
- トタンなどの場合サビやすいため、定期的な塗装が必要
- 断熱性が低く、屋根が熱くなりやすいため夏場が暑い
- 防音性が低く、雨の音がうるさい
- 家が安っぽく見える
■瓦屋根の特徴
瓦屋根は、日本の伝統的な屋根材で、主に粘土を焼成した陶器瓦や、セメントを原料としたセメント瓦があります。
【メリット】
- 耐久性に優れており、色落ちが少ない
- 水を吸収しにくく、耐候性に優れている
- 耐火性に優れており、冷却効果が高い
【デメリット】
- 非常に重いので耐震性が求められる
- 塗装がなくなり素材が露出すると割れやすくなる
- 水を吸いやすく、コケ、カビが生えやすい
屋根材別のメンテナンス方法 〜定期的な点検で劣化のサインを見逃さない!〜
各屋根材に合った適切な方法でメンテナンスを行うことで、屋根をより長持ちさせることができます。
ここでは主要な屋根材ごとの点検頻度、劣化サイン、メンテナンス方法についてご紹介します。
■ストレート屋根
【点検頻度】
5年ごとに洗浄や塗装の劣化を確認するのがおすすめ。
【劣化サイン】
- 色褪せ、変色
- 苔(コケ)、藻の発生
- ひび割れ(クラック)
- 棟板金(むねばんきん)の浮き、釘抜け
【メンテナンス方法】
屋根塗装:
表面の汚れを高圧洗浄で落とし、塗装し直すことで防水性を蘇らせ美観を回復
ひび割れ補修:
軽微なひび割れはコーキング材で埋めます。
カバー工法(重ね葺き):
劣化が進んでいる場合、既存の屋根の上に新しい屋根材(主に金属屋根)を被せる工法です。廃材が出ないためコストを抑えられます。
葺き替え:
下地(野地板)まで腐食している場合は、屋根材をすべて撤去し、下地から新しく作り直します。
■金属屋根
【点検頻度】
3〜5年に1回は目視でサビがないか確認し、築10〜15年で本格的なメンテナンスを検討しましょう。海沿いの地域はより頻繁なチェックを。
【劣化サイン】
- 赤サビ、白サビ
- 塗膜のチョーキング
- 塗膜の剥がれ、膨れ
- 凹み、穴あき
【メンテナンス方法】
ケレン・塗装:
サビが発生している場合、ヤスリなどでサビを削り落とす「ケレン作業」を入念に行い、サビ止め塗料を下塗りしてから塗装します。
部分補修:
小さな穴や傷はコーキングで塞ぎますが、あくまで応急処置。
葺き替え・カバー工法:
全体にサビが広がっている場合は、新しい金属屋根への交換やカバー工法を行います。
■瓦屋根
【点検頻度】
陶器瓦自体は長持ちしますが、漆喰や下地の点検のため、5〜10年に1回はプロに見てもらいましょう。特に台風や大きな地震の後は必ず確認が必要です。
【劣化サイン】
- 瓦のズレ、割れ
- 漆喰の崩れ、剥がれ
- セメント瓦の色褪せ
【メンテナンス方法】
瓦の差し替え:
割れたり欠けたりした瓦を、部分的に新しいものへ交換します。
漆喰詰め直し工事:
古くなった漆喰を取り除き、新しい漆喰を詰め直して固定力を回復させます。
棟取り直し工事:
棟瓦を一度解体し、土台から作り直して積み直す工事。ずれが激しい場合に行います。
塗装(セメント瓦のみ):
セメント瓦の場合は、スレート同様に塗装による防水保護が必要。
葺き直し:
瓦自体は再利用し、その下の「防水シート」や「野地板」だけを新しく交換する工法。

実際のメンテナンス内容や時期は、築年数や立地環境によっても変わります。
「自宅の場合はどうか」を知るためには、専門家による点検が安心です。
屋根を長持ちさせるポイントをプロが解説!
屋根材は、日頃の意識やちょっとしたケアだけでも、長持ちさせることができますが、高所作業には危険が伴います。
ここでは「ご自身でできること」と「プロに任せるべきこと」を解説します。
■定期的な清掃の重要性
定期的な清掃は、屋根の寿命を大きく左右します。
少なくとも年に1〜2回は屋根や雨樋の状態を確認しましょう。
落ち葉や小枝などが詰まって排水不良を起こすと、雨水が屋根材の隙間から逆流し、雨漏りを引き起こし、また、常に湿った状態が続くことでコケが発生し、屋根材の劣化を早めてしまいます。
「雨の日に雨樋から水が溢れていないか」を確認し、排水がスムーズに行われているか気に掛けることが大切です。
特に台風シーズン前後は意識してみてください。
■適切な換気
意外にも、屋根を長持ちさせるためには、適切な換気が重要。
屋根裏や屋根の下は、湿気や熱気が溜まりやすく、腐食や劣化が進行してしまいます。
軒天(屋根の裏側)の換気口が、クモの巣やホコリ、伸びた庭木などで塞がれていないか確認してください。
空気をスムーズに出入りさせ、留まった湿気を抜きましょう。
また、夏場、2階やロフトが異常に暑いと感じる場合は、熱気が逃げていない証拠です。
この場合、屋根の頂上から熱を逃がす「換気棟(かんきむね)」の設置が非常に有効ですので、リフォームの検討をおすすめします。
〜プロによるメンテナンスのメリット〜
清掃や点検といっても、ご自身で屋根に登るのは絶対に避けてください。
屋根の上は想像以上に滑りやすく、転落事故のリスクが非常に高い場所。
歩く場所を間違えると屋根材を踏み割ってしまい、「掃除のつもりが雨漏りの原因を作ってしまった」というケースも少なくありません。
私たち山永株式会社は、安全対策を徹底した上で、素人では気づきにくい小さな異常も見逃さずに、屋根を傷めないよう適切に対応いたしますので、安心してお任せください!
まとめ
屋根材は種類によって劣化のサインや補修方法が異なるため、屋根材それぞれの特徴を理解し、適切なタイミングでメンテナンスを行うことが不可欠です。
日頃の掃除や換気も大切ですが、高所の点検やメンテナンスは屋根工事の専門知識を持つプロに任せるのが安心。
山永株式会社では、経験豊富なスタッフが丁寧に現地診断を行い、お住まいの地域の環境や、症状に合わせた最適な屋根材をご提案いたします。
「そろそろメンテナンス時期かな?」「劣化しているように見える」など少しでも気になる点があれば、まずはお気軽にご相談ください。
