リフォームとリノベーションの違い、自分に合った選択をするために

住まいをもっと心地よくしたい。
そんな想いから、「リフォーム」と「リノベーション」を検討される方が増えています。
でも、「何がどう違うの?」「自分のケースにはどっちが合ってるの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、それぞれの意味や特徴、費用や工事期間の違いなどをわかりやすくご紹介します。
「リフォーム」と「リノベーション」の基礎知識、まずは違いを理解しよう!
【リフォームとは】
リフォームは、老朽化や劣化した部分を修繕・交換し、元の状態に戻す工事のことです。
・目的
傷んだ箇所の「原状回復」や「機能の回復」
・工事内容の例
壁紙の貼り替え
キッチン・浴室・トイレなど設備の交換など
・特徴
比較的小規模な工事が中心
費用を抑えやすく、工期も短い
「今の間取りや仕様を大きく変えずに、快適さを取り戻したい」という方におすすめです。
【リノベーションとは】
リノベーションは、間取りや設備の構成を大きく見直し、暮らしの質そのものを向上させる工事です。
・目的
「住まいの価値や性能を向上させること」
・工事内容の例
和室をリビングに変更
壁を取り払い、広々とした空間に再設計
配管・配線の見直し、断熱性能の強化 など
・特徴
設計の自由度が高く、デザイン・機能性の追求が可能
中〜大規模な工事となり、費用・工期もある程度必要
「今の暮らしに合わせた住まいに作り変えたい」「デザイン性の高い空間にしたい」という方に適しています。
費用・工事期間・できることを比較!リフォームとリノベーションの選び方
【費用の目安】
・リフォーム
部分的な修繕や設備の交換が中心なので、比較的費用を抑えられます。
一般的には50万円〜300万円程度が目安です。
トイレ交換 → 約20〜40万円、キッチン交換 → 約80〜150万円
・リノベーション
間取り変更や配管工事を伴う大規模工事のため、マンションの場合500万円〜1,500万円、一戸建ての場合700万円~2500万円程度になることも。
マンション1室まるごとのフルリノベは1,000万円前後が目安です。
【 工事期間の目安】
・リフォーム
部分的な工事が多く、規模によりますが、数日〜2週間程度で終わることが多いです。
暮らしながらの工事が可能な場合も多く、生活の負担が少ないのが特徴です。
・リノベーション
工事規模が大きいため、1〜3カ月程度の工期が一般的です。
場合によっては仮住まいや引っ越しが必要になることもあります。
【 できることの違い】
・リフォーム
老朽化した設備の交換や壁紙の貼り替えなど、劣化した部分を「元に戻す」工事が中心。
主な目的は、建物や設備の修繕・機能回復です。
・リノベーション
間取り変更や配管の見直しなど、住まいの構造にかかわる大規模な工事が可能。
「暮らし方そのものをアップデート」し、使い勝手やデザインを一新することが目的です。
自分に合うのはどっち?リフォームとリノベーションを目的別に選ぶコツ
住まいの改修を検討するとき、「リフォーム」と「リノベーション」のどちらを選べばいいのか悩んでしまう方は多いものです。
専門用語や費用、工事内容の違いがわかりにくく、不安になるのも当然ですが、大切なのは、これからどのような暮らしを望んでいるのか、また現在の住まいで何を改善したいのか「目的」を明確にすることです。
【小さな悩みを解消したいなら「リフォーム」がおすすめ】
壁紙がはがれてきた、キッチンの水漏れが気になる、浴室のカビが目立ってきた…こうした部分的な劣化や不具合の改善が目的なら、リフォームが適しています。
リフォームは、老朽化した設備や内装を「元の状態に戻す」ことが中心なので、費用も工期も比較的抑えやすく、手軽に始められるのがメリットです。
メリット
・工事期間が短いので、日常生活の負担が少ない
・部分的な工事なので予算も調整しやすい
・住まいの資産価値維持にもつながる
小さな悩みを放置すると、症状が悪化して修繕費用がかさむこともあります。早めのリフォームで快適な暮らしを維持しましょう。
【ライフスタイルを変えたいなら「リノベーション」がおすすめ】
家族構成の変化やテレワークの普及など、暮らし方が変わると、今の間取りや設備では不便を感じることもあります。
そんな時はリノベーションが適しています。
リノベーションは間取り変更や配管の見直しなど、大規模な工事で住まいの価値や使い勝手を根本から見直します。
デザインや機能性をアップデートし、自分らしい空間づくりができるのも魅力です。
メリット
・プロの設計士や施工者による計画・提案で、希望に合った住まいづくりが実現しやすい。
・間取りや設備を自由に変更できるため、暮らしやすさや快適さを大きく向上できる。
・住まいの価値を高め、将来的な資産価値の向上にもつながる可能性がある。
リノベーションは決して「大変で難しいこと」ではなく、「暮らしをより良く変える楽しみや可能性」と捉えてみてください。
まとめ
住まいをもっと心地よく快適にしたいと考える方が増える中で、「リフォーム」と「リノベーション」のどちらを選べばよいか悩む方も多くいらっしゃいます。
両者は似ているようで目的や工事内容、費用や期間に違いがあります。
リフォームは、老朽化や劣化した部分の修繕や設備の交換など、住まいを「元の状態に戻す」工事が中心です。
比較的小規模なため費用も抑えやすく、工期も短いのが特徴。壁紙の貼り替えやキッチン、浴室の交換など、今の間取りや仕様を大きく変えずに快適さを取り戻したい方におすすめです。
一方リノベーションは、間取りや設備の構成を大きく見直し、住まいの価値や機能性を高める大規模な工事です。
間取り変更や配管の見直し、断熱性能の強化などが可能で、デザインや暮らしやすさを自由に追求できます。
費用や期間はリフォームよりもかかりますが、長期的な快適な暮らしや資産価値の向上にもつながります。
選び方のポイントは「今の暮らしで何を改善したいか」「将来どんな生活を送りたいか」を明確にすることです。
小さな劣化や不具合の改善にはリフォームが適し、暮らし方や住まいの使い勝手を根本から変えたいならリノベーションが向いています。
山永株式会社では、お客様のご要望や住まいの状態を丁寧にお伺いし、最適なプランをご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。