「内装リフォームの費用相場」壁紙・床・収納など部位別・工事別にわかりやすく紹介

内装リフォームは、住まいの印象や快適さを大きく変えることができる人気の工事です。
しかし、壁紙やフローリング、天井、収納など、部位や工事内容によって費用は大きく異なります。
この記事では、内装リフォームの部位別費用相場と、費用を抑えるポイントをわかりやすくご紹介します。
壁・天井クロスの張替えリフォームのタイミングと費用相場
壁や天井のクロス(壁紙)は、日焼けや汚れ、経年劣化によって徐々に色あせや黄ばみが目立ちます。
特にタバコのヤニや調理の油煙、結露によるカビなどは、日常の掃除だけでは取りきれないため、10年〜15年を目安に張替えを検討するのがおすすめです。
【壁・天井クロス張替えの一般的な費用相場】
・量産クロス(シンプルな柄・ベーシックタイプ)
1㎡あたり 約1,000〜1,500円。6畳程度の洋室の費用相場の目安は10〜15万円です。
・1000番クロス(デザイン・機能性が高いタイプ)
1㎡あたり 約1,500〜2,500円。防カビ・防臭・調湿機能付きや輸入クロスなど。
6畳程度の洋室の費用相場の目安は15〜20万円です。
・ハイグレードクロス(高級素材・特殊加工品)
1㎡あたり 約2,500円以上。ホテルライクな質感や特殊機能付きクロスは費用も上がります。
天井クロスの費用について
天井は作業時に脚立や足場を使うため、壁よりも施工の手間がかかるため、天井のみ張替えの場合は壁より10〜20%程度割高になることもあります。
また、天井は照明器具の取り外し・再取り付けが必要な場合もあり、その分の工事費が加算されることがあります。
【見積もりポイント】
・クロスのグレード
量産品はコストを抑えられます。デザイン・高機能などは材料単価が上がります。輸入品や織物調などは専用のり・手間も増えがちです。
・施工範囲(壁のみか、壁+天井かなど)
施工範囲が広くなるほど工事費が加算されます。
天井は脚立・足場での作業や照明の脱着が必要で、壁より手間が増えます。
・下地の状態(補修の有無)
下地の段差・穴・ひび・カビ・水染み(アク)などがあると下地調整回数や追加工程が増えます。
・柄合わせの有無
柄合わせが必要な大柄デザインなどは施工時間がかかるため工事費が加算される場合があります。
床の貼り替えリフォームの床材別費用相場
床は日常的に歩行や家具の移動などで負荷がかかるため、傷やへこみ、色あせが目立ってきます。
フローリングやクッションフロアなどの貼り替えは、見た目の改善だけでなく、防音性や断熱性の向上にもつながります。
【床材別の貼り替え費用相場】
・合板フローリング(複合フローリング)
1㎡あたり 約5,000〜8,000円。6畳間で約9〜14万円。耐久性が高く、比較的コストを抑えらます。
・無垢フローリング
1㎡あたり 約8,000〜15,000円。6畳間で約15〜27万円。天然木ならではの質感と温もりが魅力です。
・クッションフロア(CF)
1㎡あたり 約3,000〜5,000円。6畳間で約5〜9万円。水回りやペットのいる家庭にも人気です。
・フロアタイル
1㎡あたり 約4,000〜7,000円。6畳間で約7〜12万円。耐水性・耐久性が高く、デザインも豊富。
【見積もりポイント】
・施工方法
既存の床材を撤去して貼り替える方法(解体・廃材処分費が発生)と、既存床の上から新しい床材を重ね貼りする方法(工期短縮&コスト削減)があります。
・床下の状態
床下地の劣化やシロアリ被害がある場合、補修費用が追加されます。
・防音・断熱工事の有無
マンションでは防音性能(L-45等級)の床材が必要な場合もあり、材料費が上がります。
収納リフォームのリフォーム費用相場と使いやすさを高める工夫
収納スペースは暮らしの快適さを大きく左右します。
クローゼットや押入れ、パントリーなどを使いやすくリフォームすることで、片付けの手間が減り、生活動線もスムーズになります。
【収納リフォームの種類別費用目安】
・押入れをクローゼットに変更
約25〜35万円。扉の交換や枕棚・ハンガーパイプの設置を含みます。
・ウォークインクローゼット新設
約30〜50万円。間仕切り工事や照明・コンセント増設を含む場合はさらに加算されます。
・パントリー設置(キッチン横)
約20〜40万円。可動棚や換気扇を設置すると機能性がアップします。
・造作棚・可動棚の設置
1カ所あたり約3〜10万円。壁面を活用し、省スペースでも収納量を確保可能です。
【見積もりポイント】
・造作か既製品か
既製品の組み立て設置は比較的安価。造作家具は寸法や形状を自由にできる分、費用は高めになります。
・内装仕上げの有無
新たに収納を設ける場合、クロスや床の張替えを同時に行うと見た目は統一されるが、工事費が加算。
・照明・換気の追加
暗い収納や湿気がこもりやすい場所は、ダウンライトや換気扇の設置がおすすめ。
リフォーム費用を抑える4つのポイント
リフォームは「費用」と「仕上がり」のバランスが重要です。
少しの工夫や事前準備で、同じ予算でもワンランク上の仕上がりが期待できます。
費用を抑えつつ満足度を高めるための具体的なポイントをご紹介します。
- 複数業者から見積もりを取る
同じ内容のリフォームでも、業者によって見積金額や含まれる工事範囲が異なります。
3社以上から相見積もりを取ることで、適正価格が見えやすくなり、不必要な追加費用を避けられます。
見積もり時には「材料費」「施工費」「諸経費」の内訳を明確にしてもらうのがコツです。
- 使用する素材やグレードを見直す
壁紙や床材、収納の扉などは、同じデザインでも耐久性や機能性の違いで価格が大きく変わります。
高級グレードだけにこだわらず、部分的に機能性素材を使い、他は標準仕様に抑えるなど、組み合わせで費用を最適化しましょう。
- 工事をまとめて依頼する
壁紙の張り替え、床の貼り替え、収納の造作などをまとめて依頼すると、職人の手配や搬入作業が一度で済むため、工事費用を節約できます。
特に同じ部屋や隣接する空間は同時に工事したほうが効率的です。
- 将来を見据えた計画をたてる
収納の配置や間取りの変更などは、将来の生活スタイルも考慮して計画すると、後から追加工事をする必要がなくなります。
長期的に見ると、初期費用はやや上がっても結果的に総費用を抑えられるケースも多いです。
まとめ
内装リフォームは、壁紙や床、収納など部位ごとに費用相場が異なり、素材や施工方法によっても大きく変わります。
賢く進めるには、複数業者からの相見積もり、素材のグレード調整、工事の一括依頼、将来を見据えて計画するのがポイントです。
山永株式会社では、お客様のご要望や住まいの状態を丁寧にお伺いし、最適なプランをご提案いたします。
無理な営業は一切行っておりませんので、「何から始めればいいの?」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
リフォームを通じて、今よりもっと快適な暮らしを実現するお手伝いをいたします。